薬学部が6年制卒業になってからの薬剤師のあり方と就職-調剤薬局・ドラッグストア・病院-薬剤師のお仕事.comスタッフブログ [薬剤師の転職支援]

それでは今週の薬剤師情報です。

今回が2回目になります、『 今の薬剤師を取り巻く状況 』
今日お話するのは、来年2012年に迫った6年制の卒業についてです。


薬剤師業界にとっては、悲願だったともいえる薬学部6年制。
期待と不安が入り混じる中のスタートとなりましたが、ようやく一つの結果が出ます。

6年制への移行がもたらした変動といえば、

◇薬学部新設校の増加
◇空白の2年間


この二つが大きな所ですね。


新設校の増加は、大幅な学生数の増加を生み出す一方で、
定員割れ等による学生の質の低下も招きました。

空白の2年間は、企業による薬剤師の囲い込みを進め、
良い人材が良い企業に残るという良い流れを生み出す一方で、
薬剤師過疎化が強い地域では、条件の高騰が引き起こされました。



このように、良い意味でも悪い意味でも大きな影響を発生させた6年制ですが、
現実にはどうなんだろう?と多くの方が思っていらっしゃるでしょう。

そろそろ1期生が半年後に卒業試験を控える段になって、ようやく見えてきた事情をお話します。


■卒業生(=新規免許取得者)は増加するのか。

これは、否と言って良いでしょう。

理由としては、5年生の長期実習に出るための学科・実地試験において、
相当数の学生が落第してしまった事により、来年度の卒業予定者の数が、
9000人弱にまで絞られてしまった事が一つ。

そして、第一回目なのでそこまでハードルを高く設定出来ない国家試験でも、
不合格者が出るという点。

この二つの要素を合わせると、4年制最後の卒業数=約10,700人を下回る事はほぼ確実です。
人員の急激な増加による失職、これは今年に関しては問題なさそうですね。


■6年間の教育により、高度に訓練された新卒者が出てくるのか。

これに関しては、実際に見てみるまでは測り兼ねる問題です。
但し、過去の4年制の卒業者に比べ、長い訓練期間を経てきた事だけは事実です。

特に病院や薬局等、現場仕事の薬剤師には知識だけではなく、個々の経験やスキル、
もっといえば個性や対人センスが求められます。
ですので、これも今すぐに一喜一憂する話ではなさそうです。



とはいえ、今年卒業出来ない学生も来年は社会へ出てきます。
もちろん、企業もそれを見越した採用活動を進めるはずなので、
【人余り】は遠い彼方の話ではありません。

6年制の卒業者に対する必要以上の意識は必要ありませんが、
今の自分・これからの自分に対する意識は高く持っていた方がベターですね。


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